EXHIBITION

- EXHIBITION - 2018.05.03(thu) - 2018.05.09(wed)  ※期間中無休 【Finished / 終了】

Mao Simmons EXHIBITION「FUNERAL」

Mao Simmons EXHIBITION「FUNERAL」

2011年からはじめたSILK SCREEN。

音楽フェスや個人のお店、地域のお祭りなどに呼んでいただいて、
刷っては洗って乾かすことを何千回、何万回と繰り返してきた版。
「渋谷ウエマツ」で作ったその版には、夏の汗や冬の冷たい水や、
いろいろな方々と共にした瞬間がインクと一緒に染み付いています。

でも、ここ数年、同じ版をくり返し使い、進化することをやめて、
まるでヒットソングを歌うだけのようなやり方に少しずつ疑問を持ちはじめました。

そして、あらためて、ひとつ一つの版を見てみると、この版たちは、何かに執着しなくても、
その姿や形だけで「作品」として存在できるものになっています。

だから、今回、手元にある版の“役割”を一度手放し、作品として弔います。

これらの版は、つぶしてしまってもう刷ることはできませんが、
時間の積み重ねによって熟成された作品としての新たな生命を手に入れたと言えます。

「FUNERAL」は、破壊と死と再生の個展です。
今まで、刷る瞬間を共にした方にも、はじめての方にも、作品としての版を見ていただけたら嬉しいです。

Mao Simmons

アーティストを交えたレセプションを行います。
どなた様もご自由に参加いただけますので是非お越しください。

<レセプション>
■日時: 2018年5月2日(水)18:00〜20:00
■入場: 無料

Mao Simmons(マオシモンズ)

キュートでポップな作風の中にどこか毒っ気のある鋭さを持ち、平面/立体にも捉われず、様々な手法で表現するアーティストMao Simmons。
バスキアなどのストリートアートに影響を受け、たくさんのキャラクターやメッセージがキャンバスいっぱいに描かれた作品には、 彼らしい素直な目で見たヒトやものごとの表裏が反映されている。
国内の野外フェスティバルでのサインペインティングや神出鬼没なシルクスクリーンのワークショップなどで評判を得、都内、地方都市で 定期的に開催される個展やファッションブランドへのデザイン提供など、その活躍の場を広げている。

CURATOR’S REVIEW

Mao Simmonsの個展「FUNERAL」は、今まで、彼の活動の“相棒”として重要な役割を担っていた
シルクスクリーンの版を手放すというもの。
使える限り、何度でも同じ絵柄を刷ることができた、版。
作品でありながらも道具として役割を全うしたその版に、
「死」を与えるという彼の創作行為は、同時に、
版ひとつ一つの「生」を感じさせるものでもあるのかもしれません。
そして、これらの「死」は、暗い悲しいものではなく、
彼のあたたかな感謝に溢れたものであり、
これからも創作をし続けるであろう彼の創造の息吹を感じさせるものでもあります。
今回の版の作品は、最後に刷ったプリントがセットになりますが、
ただの白い紙ではなく、彼の生活の中にあるさまざまな紙にプリントされています。
そこにも、どこか彼らしい版との向き合い方、版の弔い方が現れている気がします。
ポップな作風はそのままに、「死」を持って、
あらためて「生」が鮮やかに輝く作品たちを、ぜひご覧ください。

QUIET NOISE キュレーター 内海 織加

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